牛皮から牛革へ

 
 

から 「皮~革へ」 仕上がって行く順序を追ってご説明します

 
 
動物の体を覆う「体皮」から毛を取り除きなめしたものを「革」と呼ばれています。「皮」のままでは、腐ってしまう為に加工が必要となります。また、その加工方法により、様々な特性をもたせています。目的・使用製品・流通価格など細かく分かれています。最近では、バイキャストレザーなど牛革製品のように思えるネーミングと製法の革など聞かれるようになりましたが、革床だけは、確かに革ですが、その上にビニールシートを接着してほとんどビニールレザーよみなされるものなど数多くあります。E-comfortでは、基本は、牛革を使用して家具・ソファとしての通常求められるクォリティを輸入直販することでリーズナブルな価格で販売するコンセプトです。



生産工程・・・ 牛―皮(A)―なめし加工(B)―染色加工(C)―仕上げ加工(C
)―革(完成)

 
A:原材料(牛)について―原皮の種類―
 
革製品自体には、色々な動物の革が使われていますが、家具には牛の皮が使われる例がほとんどと言ってもいいですね。牛の皮にも、様々な種類があります。牛の種類はもちろんですが、ここでは業界内で使われている革製品原料となる際の原皮の分類名とその説明をご紹介します。
 
1.Carf ―カーフ―
生後6ヶ月くらいまでの子牛から作られる革で繊維組織が緻密で目が細かい、薄くしなやかさが特徴、傷が少ないので牛の中でトップクラスの高級革として高級バッグ等に使用される。家具・椅子ソファに使用するには薄い為、耐久性の問題でほとんど使われない
 
2.Bull ―ブル―
去勢されないで生後3年以上経った繁殖用のオスの成牛皮、キメは粗いが厚手で丈夫な為、主に靴底や工業用の革製品に使用されます。バルセロナチェアのベルトなどは、このタイプの革です。
 
3.Kip ―キップ― E-COMFORT プレミアムレザー・フルグレインレザー
生後6ヶ月~2年くらいまでの中牛皮を日本では区別してキップと呼んでいます。ヨーロッパでは区別されていません。カーフ素材より厚みがあり強度が高いため色々な用途に使われる。E-comfortのプレミアムレザーは、キップスキンレザーから加工されたものです。その中でも自然放牧されたイタリア製のもので通常は、高級バッグ。財布等に使われる素材です。E-comfortのフルグレインクラスは、キップレザーより加工されたものです。
 
4.Cow ―カウ―
生後2年くらいでお産を済ませたメスの成牛の革、末産のメス牛は「カルビン」と呼ばれ、よりキメが細かく滑らか、ステアほどの厚みはない。
 
5.Steer ―ステア― E-COMFORT スタンダードレザー
生後3~6ヶ月の間に去勢され、2年以上たったオス牛の革、成牛皮の代表的なもので最も広く利用されている E-comfortのスタンダードレザーは、ステアレザーより加工されたものです。
 
6.Baby calf ―ベビーカーフ―
胎児~生まれて間もない子牛をタンニンでなめしたもの。厚みは、0.8~1ミリと非常に薄く、輝くばかりの光沢のある、繊細な革、小物に使われる。
 
7.Unborn calf ―ハラコ―
胎児~生まれて間もない子牛の毛皮の事で、「腹子」と書きます。リアルですね・・。1等あたりの採取の効率も悪く出回らない為、高価で取り扱いが少ない。
 
以上のような分類があります。家具のソファなどで使われる革は、98%以上が、ステアとカウから取られています。なめし工程・仕上げ工程の違いにより価格・風合いが違ってきます。
 
 

皮の構造

革の組成
  革の構造について簡単に勉強しましょう
表皮と呼ばれる部分は、脱毛・石灰漬けの加工で取り除かれて、皮下組織も裏打ち加工によりとり除かれて、真皮層だけが、「革」になります。更にその中のたんぱく質のコラーゲンが束になって、繊維が立体的に絡み合って組成をなしています。銀面は、床面に比べ、繊維構造がかなり緻密になり、革の表革として使われます、この銀面を生かした革の事を銀付き革、スムースレザーと呼ばれいい革として流通しています。
 
B:なめし方法について―なめしの種類―

1.クロムなめし

現在もっとも一般的ななめし方法で塩基酸硫酸クロム塩を革の繊維状に絡まったコラーゲンと結合させて、表面を化学合成により滑らかにする方法です。軽く・柔らかく・耐熱性に優れ、短時間で加工が出来て染料の色のりがいいのが特徴。近年、廃液の循環汚染により使用が制限されているそうです。
2.タンニンなめし
植物中の「渋」成分のタンニンは、成分のポリフェノールが、皮のコラーゲンたんぱく質と結合してなめされます。伸縮性が少ない為、型崩れしにくく、固くて丈夫。加工時間がかかり、染色性もクロムに比べて劣るが、使い込むにつれて革らしい風合いがでてくる。
3.混合なめし
クロム・タンニンの短所を補う加工方法
 
C:仕上げ方法について―仕上げの種類―
1.アニリン染料仕上げ
多少の色むらがでるが、水や有機溶剤の溶かした色を染色する。革本来の風合いを生かす為の染色方法。合成染料を使うものが多い。すいぶんに弱いため、家具にはほとんど使用しない。ブランドバッグなど
2.染料+ウレタン塗装仕上げ
革本来の風合いを生かす為に、顔料を含まない鮮明な染料と透明感のある仕上げ材のバインダーで仕上げる。キメ細かくソフトな感触があり、上質な革に使用される仕上げ方法。E-comfortのフルグレインクラスの仕上げ方法です。
3.スタンダード仕上げ
染料と顔料を併用して細かい傷やスレを隠す為の仕上げ方法の呼び名で加工材の名称ではありません。、家具用の革として安心したクォリティを持つ仕上げ方法。アニリンと顔料仕上げの中間的な仕上げ方法 E-comfortのスタンダードレザーの仕上げ方法です。
5.ピグメント仕上げ
顔料のみをスプレーで吹き付けて着色をしたものです。革の色に透明感はなく、スタンダードより、更に価格が安くなる仕上げ方法です。
●その他の仕上げ方法
4.型押し(エンボス加工し上げ)
革の表面に加熱高圧プレスで型をつけて均一の仕上がりにするのが特徴です。家具の革の仕上げとして定番です。上記スタンダード仕上げに、エンボスを施したものが、E-comfortのスタンダードレザーです。
5.グレージング仕上げ
バッグ・お財布などに施される仕上げ方法で、メノウ・ガラス球・金属などのローラーで銀面を強く圧力を加えて仕上げる。平滑性と強い光沢を与える事を目的にしたもので圧力と摩擦で仕上げる。カーフなどをクロムなめし・アニリン仕上げの後施す仕上げ。家具の座面などには滑ってしまう為不向き。高級革製財布やバッグなど光沢を持った革の仕上げに施されています。
5.その他仕上げ プレス・バキュームなど
牛1頭牛―1頭分の革です。リアルですね(笑)
メンテナンスページへ